みなさん、こんにちは!シジミです。
今年も梅の季節がやってきました。
毎年近くの農園に出向き、子どもたちと一緒に梅もぎをしています。
梅を使った保存食は、とっても美味しくて、作り方も簡単なものばかりなので、ぜひ作ってみてくださいね!
毎日変化していく梅のビンを見ながら、出来上がりを楽しみに過ごすのも良いものですよ^^
梅仕事って何?
6月前後になると、直売所やスーパーに一斉に並び出す青梅。
生梅の状態ではすぐに傷んでしまいますが、梅干しや梅酒などの保存食品として加工することで、長期にわたって美味しくいただけます。
「旬の時期に、季節を感じながら梅の保存食を作ること」=「梅仕事」と呼ばれているのです。
梅の効果効能
梅には、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酒石酸など、様々な有機酸が含まれています。
これらの有機酸は、疲労回復、殺菌作用、動脈硬化や脂肪燃焼にも効果があると言われています。
また、夏バテで食欲がないとき、妊娠中のつわり時期にも、酸味のある梅はさっぱりと食べることができますよね。
梅は多くの果物の中でも、栄養価が優れていて、タンパク質、ビタミンE、カルシウム、カリウム、リン、鉄などのミネラル分も豊富に含んでいます。
伝統食材として身近に親しまれていますが、日本の先人は良いところに目をつけたなぁと、一子孫として思います。
梅で作る保存食のレシピ
梅ジュース(梅シロップ)
水、炭酸、お湯で割って梅ジュース、かき氷のシロップに、ゼリーにしたり・・・と無限に使える梅ジュース。
甘酸っぱくて、懐かしいこの味、毎年作っています♪
<材料> 果実ビン4L使用
- 青梅・・・1kg
- 氷砂糖・・・1kg
- ホワイトリカー・・・適量
ヘタを取り除く 水洗い後、ホワイトリカーで表面を消毒 氷砂糖と梅を交互にビンに詰める 1週間後、まだ氷砂糖が少し残っている
うすめじゅーうのうめやちん(笑)
「うめじゅーすのうめちゃん」だそうです。by5歳の娘
- 梅のヘタを爪楊枝などで取り除く。
- 梅を水で洗い、ザルで水を切り、ボウルに移す。
- フォークで梅に何か所か穴を空ける。
- ホワイトリカーをボウルに適量入れて、梅を転がす。
- 消毒した果実ビンに氷砂糖と梅を交互に入れ、冷暗所で保管する。
- 2~3日後、氷砂糖が解けてきたらビンをゆすり、梅のエキスの抽出を助ける。
氷砂糖が全て溶けきったら出来上がり。
梅干し
梅仕事の定番と言えばこれですね!
これまでは重石をして作っていたのですが、重石なしにしてみたところ、柔らかくてジューシーな梅干しが出来上がりました♪
料理にも使いやすく、子どもたちにも好評だったので重石なし採用です^^
今回は青梅を収穫したため、追熟させました。
既に熟した黄梅を使用する場合は、追熟工程は読み飛ばしてくださいね♪
追熟の方法
青梅をザルに広げ、2~3日冷暗所に置きます。
今回はこのやり方で追熟させましたが、しわが寄り始めたり、乾燥していきそうな気配だったので、2日目で回収しました。
その後は熱湯をかけて強制追熟させました。
👇こちらのレシピを参考にさせていただきました!
母が40年以上作り続ける「お湯をかける」漬け方です。柔らかい梅干が好きな方、手軽に漬けたい方に!焼酎も重石も使いません!…
強制追熟の方法
- 梅のヘタを爪楊枝などで取り除く。
- 梅を水で洗い、ザルに取る。
- やかんいっぱいに熱湯を沸かし、ザルの下にボールを当てた状態で、熱湯を注ぐ。
- 20秒間梅を熱湯に浸す。※湯だって皮が破れやすくなるので20秒より長くは浸さない
- お湯をきり、荒熱をとる。
強制追熟前 強制追熟後
熱湯から上げた直後は、もう少しかな?という感じでしたが、ザルでお湯切りをしている間にみるみる黄色くなりました!
これはすごい!!
今まで数日間かけて行う追熟が上手くいかなかった人は、ぜひ試してみてください^^
梅干しの作り方
<材料> 果実ビン4L容量
- 青梅・・・1㎏
※熟した黄梅でももちろんOK!すぐに使えます! - 粗塩・・・梅重量の15%(150g)
梅半量を入れる 塩を1/4まぶす 梅酢が上がった状態(3日後)
- 追熟させ、荒熱を取った梅の半量を消毒したビンに入れ、塩を上から1/4量まぶす。
- 残りの梅を入れ、残りの塩をまぶす。
- 重石はせずに、一晩放置すると少しずつ梅酢が上がる。
- 梅酢が上がり始めたら1日に数回ビンを傾けて、梅全体に梅酢をなじませる。
- 白梅干しの場合はこのまま漬けて置き、梅雨が明けてから3日間連続で晴天になる日を選び、梅はザルの上に広げて日当たりの良い場所で天日干しする。できれば途中で、梅を上下ひっくり返す(※土用干し)
夜間は室内でも良いが、風通しの良い場所で保管する。翌朝また天日干しをする。(合計3日を目安に)
梅酢もビンの口にラップをして、一緒に天日干しし、日光消毒する。 - 梅を梅酢に戻し、冷暗所に保管。(3カ月ほど置くと味がよりなじむ)
★天候がいまいちになってしまったとき★
- 曇天、日当たり良好の場所がないとき
⇒梅を乾燥させることが一番の目的なので、風通しの良い場所で干す
場合によっては3日以上乾燥させた方が良い - 「晴天→雨天→雨天」に天気予報が変わってしまったとき
⇒梅を再度梅酢に戻して、晴天が続く日を狙って再チャレンジ - 急な雨で梅が少しだけ濡れてしまった
⇒ホワイトリカーをしみこませたキッチンペーパー水分をふき取り、自然乾燥させる
後は通常通りの作業でOK - 急な雨で梅がガッツリ濡れてしまった
⇒キッチンペーパーで水分をふき取り、ホワイトリカーにくぐらせた後、再度キッチンペーパーでふき取る。
もう一度梅酢に戻して、晴天が続く日を狙って再チャレンジ
<赤紫蘇を漬け込むー下処理方法>
白梅干しにする場合はこの工程は省いてくださいね!
我が家は「自家製ゆかり」を作りたいので、毎年多めに赤紫蘇を漬け込んでいます♪
<材料>
- 赤紫蘇・・・200g(梅の量の10~20%が目安)
- 粗塩・・・36g(赤紫蘇の18%目安)
- 仕込んだ梅から上がってきている梅酢・・・200㎖
赤紫蘇の葉のみを取り、洗う 何かの卵発見!! 1回目塩もみ 2回目塩もみ 梅酢を加える 左:梅酢投入前 右:梅酢投入後 梅ビンに紫蘇と梅酢を投入
- 赤紫蘇の葉のみを取り、水でよく洗って水分をザルで切る。
- ボウルに紫蘇の葉と粗塩半量を加え、パンをこねるようにしっかりと塩もみする。(5分くらい)
- きつく絞り、濃い紫色の汁=アクを捨てる。
- 再度ボウルに絞った紫蘇を入れ、残りの粗塩を加え、しっかりと塩もみする。(5分くらい)
- きつく絞り、アクを捨てる。
- 絞った紫蘇に梅酢を200㎖加え、菜ばしでほぐすようになじませる。(紫色から赤色に変化!)
- 梅のビンに6.の紫蘇と梅酢を合わせ、梅の上部を覆うように紫蘇をかぶせる。
紫蘇の色を梅に移すように、1日数回ゆすってなじませる。 - 土用干し(※上記参照)を行い、梅を梅酢に戻して冷暗所に保管する。(3カ月ほど置くと、味がよりなじんで美味しい!!)
土用干しの後、我が家では梅酢に再度梅を戻して保管しています。
ふっくら柔らかくいただけますよ♪
発見した卵の正体・・・
赤紫蘇を仕込む際に発見した卵の正体が気になり、子どもたちと虫かごの中に入れて観察していました。
2日後、卵がついに孵化しました!!

きれいな蝶々の幼虫が出てくることを期待していましたが、残念!!
クサギカメムシの卵でした~😨
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