【保育士資格】気になっている人は一度見て!資格の概要~取得の流れ<まとめ>

こんにちは!サイト管理者のシジミと申します。

私は平成28年に、保育士資格を取得しました。

その時の経験をもとに、資格の概要、取得方法などをこの記事にまとめています。

こんな人におすすめ!

なんとなく「保育士資格」が気になっている人

・「保育士資格」を取得したいけど、どうやったら取れるのか知りたい人

・「保育士資格」や「保育士試験」について知りたい人

 

「保育士資格」ってどんな資格?

「保育士資格」は厚生労働省が管轄する、児童福祉法に基づいた国家資格です。

児童福祉法第18条の4で下記のように定義されています。

保育士とは、第18条の18第1項の登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう。

保育士試験とは|一般社団法人全国保育士養成協議会 (hoyokyo.or.jp)

簡単に言うと、「保育士資格」を取得している人のみが、「保育士と名乗って保育園やその他の施設で働くことができますよ」ということです。

保育士の役割は、子どもたちとの生活を通して、子どもたちの心身の発達、社会性、基本的な生活習慣などを身に着けるための援助を行うことです。

保護者が就業している場合など、その保護者に代わって、子どもの生活をサポートしていきます。

そのため、保育園では0歳から就学前までの子どもたち、施設によっては18歳未満までと幅広い年齢層の子どもたちと関わることもあります。

保育士資格はどんな職場で活用できるの?

保育士と言えば、保育園で働くのが一般的と思われがちです。

しかし、保育士資格の活用の場は、子どもと関わる職場全般といっても過言ではありません。

保育園や各種児童福祉施設、企業や病院内の保育所、イベントの託児コーナーなど、職場は多岐にわたります。

また、正社員・パート・アルバイトなど、働き方も様々で、地域問わず求人数も多数あります。

詳しくは、👇の記事にもまとめているので、見てみてくださいね!

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保育士資格を取得する方法とは?

保育士資格を取得する方法には、2つの方法があります。

  • 厚生労働大臣の指定する保育士を養成する学校その他の施設(以下「指定保育士養成施設」という)を卒業する
  • 国家試験の保育士試験に合格する

指定保育士養成施設とは?

都道府県知事が指定する、4年制大学、短期大学、専門学校の保育科などがそれにあたります。

※「保育士を養成する学校その他の施設指定保育士養成施設」

  • 保育士養成施設(保育士を目指す人が通う資格学校の総称)
  • 4年制大学の保育士養成課程
  • 短大の保育士養成課程(昼間:2年、夜間・通信:3年)
  • 専門学校の保育士養成課程(      〃      )

詳しくはこちらもご確認ください⇒https://www.hoyokyo.or.jp/hoiku_youseikou.pdf

指定保育士養成施設であれば、卒業とともに保育士資格が与えられます。

通学により、専門科目や実習等でしっかり学べることは大きなメリットです。

しかし、子育て中の主婦や社会人の場合、通学するのは時間的にも経済的にも負担が大きいかと思います。

そのため、未経験者や主婦の方の多くは、保育士試験を受験して、保育士資格を取得するのが一般的です。

保育士試験とはどのような試験?

  • 試験日程は年に2回
    前期試験▶受験申請:1月頃  筆記試験:4月頃  実技試験:7月頃
    後期試験▶受験申請:7月頃  筆記試験:10月頃  実技試験:12月頃
    ※詳細な時期については、こちらよりご確認ください!⇒https://hoyokyo.or.jp/exam/r2schedule.html
  • 筆記試験と実技試験がある

筆記試験合格者のみ、次の実技試験へと進むことができます。

筆記・実技試験ともに合格した人は、保育士登録申請を行い、都道府県知事より「保育士証」を交付されることで、「保育士」として職務に就くことができます。

試験概要

受験料は、12,950円です。

筆記試験・実技試験の両方を受ける際に必要になる費用です。

尚、筆記試験数科目のみ、実技試験のみ、数回目の受験という場合でも、1回受験するごとに毎回一律で必要になる料金です。

筆記試験について

筆記試験は、下記9科目について行います。

  1. 保育原理
  2. 教育原理 
  3. 社会的養護 
  4. 子ども家庭福祉
  5. 社会福祉
  6. 保育の心理学
  7. 子どもの保健
  8. 子どもの食と栄養
  9. 保育実習理論

「教育原理」「社会的養護」は、「教育原理及び社会的養護」として2つの教科で1つの試験科目(ニコイチ)となります。
少しややこしいのですが、勉強が必要な教科数は9教科となります。

2日間に分けて、9つの試験を行います。

試験時間はそれぞれ60分間ですが、「教育原理」と「社会的養護」のみ各々30分間となります。

筆記試験は全て〇✕のマークシート形式です。

合格点は全ての試験において6割以上の取得になるため、100点満点中60点以上で合格となります。

ただし、「教育原理及び社会的養護」だけは、「教育原理」と「社会的養護」それぞれの教科につき6割以上の取得で合格となるため、両教科とも50点満点中30点以上で合格となります。

筆記試験合格率

筆記試験の合格率は低く、20%前後と言われています。

これは、9教科全てが合格にならなければ、「筆記試験合格」とならないためです。

ですが、筆記試験には一度合格した科目については3年間有効という、保育士試験ならではの救済措置があります。

ただし、受験をするたびに毎回受験料12,950円は必要となることは、覚えておいてくださいね!

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実技試験について

筆記試験の合格者には、実技試験の受験資格が与えられます。

下記3つの分野のうち、2つの分野を選択して実施します。

  1. 音楽に関する技術
  2. 造形に関する技術
  3. 言語に関する技術

筆記試験と同じく6割以上の得点で合格となります。

2分野ともに、50点満点中30点以上の取得で合格です。

実技試験の合格率

実技試験の合格率は、筆記試験と比較すると格段に高く、90%程度と言われています。

そう聞くと誰でも通る試験のように感じますが、対策は必須です!

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地域限定試験について

自治体によっては、地域限定試験を行っている場合があります。

慢性的な保育士不足の解消を目的に、前期・後期試験とは別日程で行われますが、毎年必ず実施される試験ではありません。

この試験で合格した場合、3年間は受験した自治体でのみ保育士として働くことができ、その後は全国で保育士として働くことができます

ただし、受験した自治体で必ず3年間職務に就くという意味ではなく、保育士登録後3年が経過すれば、全国で保育士として働くことができます。

ちなみに、2021年は8月で神奈川県で実施されています。

今回実施された神奈川県の地域限定保育士試験の場合は、筆記試験の実施と、実技試験ではなく実技講習を受講することで合格判定となります。

このように、自治体によって合格条件が異なっていることも特徴です。

保育士試験は誰でも受けられるの?

保育士試験は誰でも受けることができますが、最終学歴によって、すぐに試験が受けられる場合と勤務経験が必要になる場合があります。

一部例外がありますが、学校教育法に基づいた大学・短大・専門学校卒業(※)であれば、学科問わず受験資格があります。

※専門学校は修業年数が2年以上の専門課程の場合のみ

詳細はこちらにまとめているので、ぜひご一読ください!👇

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保育士試験の勉強はどう始めれば良いの?

保育士試験の勉強のアプローチには、大きく分けて3つあります。

  • 市販テキストや参考書を利用して独学で勉強する
  • 通信講座を利用して自宅で勉強する
  • 資格専門のスクールで通学して勉強する

費用が安く抑えられるのは、上から順番になります。

また、モチベーションの維持や、勉強スケジュール、教材選びで難易度が高いのも上から順番になると思います。

この中でも、資格専門のスクールで通学するというのは、他の2つとは費用が全く違ってきます。

そして、子育て中やお仕事をしながら~という方には、通学は時間的にも厳しいというのが本音ではないでしょうか^^;

そのため、保育士試験の勉強には、「独学」か「通信講座」を選択する人が大多数です。

どちらが良いのか迷っているという方は、下記のポイントを満たすために自分に向いているのはどちらか!?というのを考えてみてください!

  • 保育士試験(筆記・実技)に一発合格する
  • なるべく短期間で結果を出す

こちらの記事に、「独学」と「通信講座」についてまとめています👇

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保育士試験は、専業主婦や未経験者が「独学・一発合格」できるものなの?

結論から言えば、出来ます!

冒頭にも書いていますが、私は平成28年の保育士試験を独学で受験し、一発合格しています。

このときは専業主婦で、生後半年の子どもを片手に勉強をしていました。

大学は4年制大学を卒業していますが、保育士とは全く関係のない学部です。

保育士試験の合格率はけして高くはありませんが、難問が出題される試験ではありません。

ポイントをしっかり押さえて、知識をしっかりと定着させるための「反復学習」をコツコツ行うことが出来れば、必ず合格できます!

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まとめ

保育士資格は、永久資格の国家資格です。

受験には年齢制限もないため、学生さんから子育て世代、中高年の人まで 幅広い年齢層で資格取得が目指せます!

実際私が行った受験会場でも、老若男女問わず様々な方が受験されていました。

間口が広く、たくさんの人に取得のチャンスがある国家資格というのは、なかなか貴重ですね^^

求人数や働き方も、地域問わず多数あるため、持っておいて損のない資格です。

「保育士資格」を取得してみようかな!「保育士試験」を受けてみようかな!と思った方、そう思った今日から勉強を始めてみましょう!

  • 「保育士試験」の申請日、日程はこちらから確認!
  • 独学?通信講座?自分に合った方法で始めましょう!
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