今年の夏も、新型コロナウイルスが猛威を振るっていますね^^;
毎年行う夏休みの帰省ですが、今年もお預けです。
さて、ベタの繁殖というのは特に時期を選ばないのですが、水温の最適温度というのが存在します。
だいたい28℃くらい。
丁度、常温飼育になっているベタの水槽に温度計を見てみると、ちょうど28℃くらいでした。
毎年まちまちですが、何となく秋から冬にかけて、ヒーターで加温しながら行うベタの繁殖。
今年は、夏場の常温でやってみることにしました。
繁殖水槽に必要なもの
繁殖に使用している器具は、下記の通りです。
- 45㎝くらいの水槽
- スポンジフィルター
- 温度調節付ヒーター(今期の繁殖では使用していません)
- 水面に浮く水草や発泡スチロールなど
- ヤシャブシの実やマジックリーフ(あるとベタに適した水質になりやすい)
繁殖用の水槽は、一般的には45㎝以上推奨と言われています。
これは、水量が多い方が水質の変化や悪化が少なく、管理しやすいことが理由です。
また、産卵後は親魚を別の水槽へ取り出すのですが、この際、ヒーターやフィルターがごちゃごちゃある中、稚魚を傷つけずに取り出すのは至難の業だからです。
水槽:45㎝ガラス水槽
実は我が家では、繁殖水槽はプラスチック水槽(約27㎝×18㎝×18㎝)です。
ですが、水槽は本当はガラス製が最適です。
これは、プラスチック水槽はヒーターに対応していないからです。
幸いこれまでにプラ水槽がヒーターにやられたことはないのですが、水面にヒーターが出たままや、水の循環が止まっていると、水槽が溶けたり、最悪の場合、煮魚、煮卵になるかもしれません!
スペースの問題や、費用の問題で、私はボロボロのプラ水槽を使い続けていますが、これからベタを繁殖させよう!と思っている方は、ぜひ45㎝ガラス水槽を用意してあげてくださいね!
フィルター:スポンジフィルター
フィルターはなしでという方も多いかもしれませんが、稚魚が育ち始めると、フンや食べ残しなどで急速に水質が悪化していきます。
だからと言ってガバッと水替えをしてしまうと、水質の変化に耐えきれず、か弱い稚魚は死んでしまいます。
そのため、稚魚が吸い込まれないような目の細かいフィルターで、ゆっくりゆっくり水を循環させることで、水質悪化を遅らせています。
スポンジフィルターを併用することで、1日1回底面にたまったフンやカスをスポイトで吸い出し、新しい水を追加していけばこの規模の水槽でも水質は保てます^^
また、スポンジフィルターは水槽内ではかさばりますが、オスから逃げるメスの隠れ家や、休憩スポットとしても使えます!
我が家では、45㎝の本水槽のエアーポンプから分岐栓を使って、スポンジフィルターを動かしています。
ヒーター:温度調節付ヒーター
今期の繁殖ではヒーターを利用していませんが、寒い季節や気候が不安定な時期は、温度調整機能付きのヒーターを使用します。
ベタの生育環境としては、26℃くらいの水温が良いのですが、繁殖は28℃くらいに徐々に上げていくと良いです。
ただ、28℃のままずっと稚魚を飼育していくと、水温が高いほど水質は悪化しやすいため、管理が大変になってきます。
そのため、稚魚が成長し出したら、水温は徐々に26℃前後に戻した方が良いです。
ヒーターを使用する際は、フィルターの空気の吐出口がヒーターに向くようにしてくださいね!
水槽内に熱がうまく循環します。
水草:アマゾンフロッグピット
水面には、卵を産み付けるためにオスが作る泡の巣「泡巣」を受け止めるための、浮草か発泡スチロールなどを浮かしておきます。
我が家では、外にあるビオトープで大発生した、アマゾンフロッグピットを浮かせています。
ヤシャブシの実、マジックリーフ
これらを入れることで、ベタが本来生育しているブラックウォーターに近い環境が再現できます。
ブラックウォーターとは、熱帯地域を流れる河川で見られる水で、枯葉や流木から溶け出すタンニンにより、酸性よりの水質になった水のことです。
水がタンニンによって茶褐色や黒褐色に色ずくため、ブラックウォーターと呼ばれています。
ベタにとって馴染みの水であり、栄養も豊富なので、体調も良好にしてあげられます。
ヤシャブシの実やマジックリーフを少量水槽に入れると、翌日には、茶色くこなれた感じの環境が出来ていますよ♪
オスの環境適応
普段我が家のオスベタは、100円ショップのセリアの水槽で1匹飼いをしています。
セリアの水槽は、他の100円ショップと比較して、作りがとても丈夫なのでおすすめです^^
ただし、水量は多いとは言えないので、もう少し大き目の水槽にしてあげられると良いのですが・・・
水合わせをして繁殖水槽へ
繁殖水槽の準備が出来たら、まずはオスからこの環境に慣れてもらいます。
水合わせをしっかりして、オスを繁殖水槽へ投入します。
まずは、カップなどにオスのベタを入れ、繁殖水槽に浮かべます。
2時間ほどカップを浮かべたままにし、水温を合わせます。
その後、スポイトなどでカップの中の水を吸い出し、繁殖水槽の水を抜いた分だけ追加します。
この作業を3回ほど、30分~1時間間隔で行います。
最後は、ゆっくりとオスベタを飼育水槽に放ってあげてください。
飽和給仕
繁殖水槽へ引っ越した当日は、照明やエサはなしでも大丈夫です。
あまり構わず、引っ越し疲れを取ってもらいましょう。
翌日からは、少量食べきれる量のエサを、頻回にあげていきます。
私の場合繁殖中以外は、ベタのエサ3粒を1回量として、日に1~2回あげています。
これを、1日3~4回にしていきます。
日に日に色艶が良くなり、少しボロけていたヒレも復活してきます。
準備OK!の合図は?
オスを繁殖水槽に慣れさせると言っても、「慣れたよー!」とは言ってくれないですよね^^;
期間の目安としては、1~2週間です。
環境に慣れてくると、飽和給仕の力もあって、オスはどんどん産卵床となる泡巣を作っていきます。
こうなれば、準備OK!
引っ越し初日 4日後、泡巣増産中!⇒オスが慣れた合図
まとめ
<ベタの繁殖水槽のポイント>
- 水温:28℃
- スポンジフィルターをゆっくりゆっくり稼働させる
- 水面に水草など、泡巣をキープするものを入れる
- ヤシャブシの実やマジックリーフで、ブラックウォーターにする
オスは水合わせをゆっくり行って繁殖水槽へ投入し、新しい環境にしっかりと慣らします。
泡巣を作り出したら、環境に慣れた合図です!
次回はいよいよメスとのお見合いです❤
おうち時間が増えてきたせいか、アクアリウムがますます流行っていますね! さて、我が家では熱帯魚のベタを飼っています。 見ごたえ抜群の美しさと、まっすぐこっちを向いてくれる愛らしさに魅せられて、年に1度だけ繁殖させています。 […]